毎年お正月には、
鏡餅をきちんと飾るお家が多いと思います。
「門松までは用意しないけれど、鏡餅は飾る」
という方も多いのではないでしょうか?
気持ち良く新しい歳を迎えるために、
鏡餅は欠かせないものですよね!
そもそも鏡餅とは、
歳神様にお供えするためのお餅です。
歳神様にもいろいろあって、昔は、
- 火の神様のために火を使う場所に1つ
- 水の神様のために水まわりに1つ
- 厠(かわや)の神様のためにお手洗いに1つ
というように、家の中の色々なところに、
いくつも飾っていたそうですよ。
現代では、
床の間や神棚に飾るのが一般的です。
ただ、若い世代の新しいお家では
そういったものがないことも多いですよね。
その場合には、玄関や家族が集まるリビングに
飾れば良いということです。
そんな、若い世代にも、
比較的馴染みの深い鏡餅。
意外と知らないその正しい飾り方や、
行事の由来について、ご紹介します。
お正月の鏡餅はいつからいつまで飾るのが基本?
かなり早い時期から、スーパーなどの
店頭に並び始める鏡餅。
早めに購入しておく方も多いと思いますが、
一体いつ頃飾るのが正しいのでしょうか?
鏡餅の正しい飾り方について、
確認していきましょう!
まず、鏡餅を飾る日について。
鏡餅を飾る日は、一般的には
12月28日が良いとされています。
これは、8が末広がりを意味し、
縁起が良いとされる数字だからです。
では、28日が仏滅だったとしたら、
どうしたらよいでしょうか?
大安や仏滅などの「六曜」は、
中国で生まれた古い思想によるものです。
現在も習慣は残ってはいますが、
仏教や神教には関係のないもの。
なので、気にせず28日に飾るのが正解です。
ではでは、うっかり28日を過ぎてしまった時は
どうしたらよいのでしょうか?
この場合、もし翌日に気がついたとしても、
29日には飾ってはいけないそうなので、
注意してください!
29という数字の読みが、
「二重苦」と重なるため、
避けた方がいいとされているようですよ。
遅れてしまった場合は、
30日に飾りましょう。
では次に、
鏡開きの日について確認しましょう。
鏡餅を飾るべき日は、
全国的に見ても同じです。
鏡開きの日は地域によって
違うことがあるので、要注意です。
まず、もっとも一般的なのは、
1月11日です。
これは、ぞろ目が縁起が良いから、
というのが由来のようですね。
しかし、関西地方では1月15日
とする地域が多いようですし、
他には、京都やその近隣では1月4日
とする地域もあるようです。
また昔は1月20日が主流だったということで、
その風習が残っている地域もあるようです。
本当にそれぞれなんですね。
一度確認してみるといいかもしれません。
ただ、内容としては同じで、
鏡開きの日には木槌で鏡餅を割り、
お汁粉などにして皆でいただきます。
ちなみに、割ったお餅をいただくのも
鏡開きの当日にするのがよいそうですよ。
お正月の鏡餅や鏡開きにはこんな由来が!?
まん丸の鏡餅。
その由来を知っていますか?
鏡餅の丸い形は、
まさに「鏡」を表しているんです。
神棚に飾る御神鏡は丸いですが、
昔の鏡は、まん丸だったんですね。
そして昔は、
向かいあう者をそのまま映す鏡は、
とても神聖で、神秘的なものでした。
そのように神聖な鏡餅を歳神様にお供えして
1年の幸福を願うのが、
鏡餅を正月に飾る由来です。
また、丸い形は「円満」も意味していて、
2つが重なっている事で、
幸せに「かさねがさね」年を重ねる
という意味もあるんだそうですよ。
そして、正月の間歳神様がやどった鏡餅を
鏡開きの日にいただくことで、
歳神様のご利益をいただき、
その1年の幸運と健康を祈るんです。
こういった意味や由来を知ることで、
より神聖な気持ちで鏡餅を飾れそうですね。
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