どこのご家庭も、お正月が来る前に、
まずは大掃除をします。
その後にお飾りを飾って、鏡餅も飾って、
ってやってますよね。
けれど、
門松などは何となく飾る意味が分かるけど、
どうして鏡餅も一緒に飾るのか
って気になったことありませんか?
気になったのは私だけじゃないはず・・・^^;
小さい頃から親や祖父母がやっているのを見て
意味を知らずに何となくやっている方が
多いのではないでしょうか?
実際に私も、鏡餅など飾る時は
小さい頃からやっているのを見て
お正月には飾るものとしか認識がなかったです。
そこで、
『鏡餅っていったいどう意味があって、
正しい飾り方ってどうやるのか?』
を、解説していきたいと思います!
鏡餅って何?意味や由来について
まずお正月って、
本来どんな行事なのかご存知ですか?
お正月は「歳神様」を家に迎える、
とても大切な行事なんですよ。
※歳神様
「祖先神」と言われている。
主にご先祖様が1年に1度天から降りて来られる、
と言われている神様。
なので、
歳神様が来る前にお正月飾りと鏡餅を置いて
迎える準備をしているんですよ。
では、
「鏡餅の意味って一体何があるの?」
ってなりますよね。
鏡餅の意味としては、
歳神様にお供えすることと同じです。
もっと詳しく説明すると、
鏡餅は歳神様の「依代」
とされているんですよ。
※依代
魂が宿るもののことを言います。
実は日本では昔から、
いろいろなものに神様や精霊が宿る
という自然祟拝があったと言われています。
「お米一粒にも神様が宿る」
と言われて、八百万の神々とも言います。
「鏡餅には歳神様の魂が宿っているのではないか」
と考えられていたんですよ。
また、
「なぜ鏡餅というようになったのか?」
も気になりますよね?
鏡餅と付いた由来はいくつか説があるんです。
・丸いお餅の形が昔の銅鏡に似ているという説。
昔から鏡には魂が宿ると言われています。
そのことから、
鏡餅には歳神様の魂が宿っている
となったと言われているんですね。
・鏡餅の「鏡」は「鑑みる」のことだという説。
良いお手本などに合わせて「鑑みる」という言葉から
「かんがみもち」と言ってたのが、
「かがみもち」に変わっていった、
と言われています。
この二つを比べてみると、
「鑑みる」はちょっと無理矢理な感じがするので、
「銅鏡に似ている」という説の方が
由来としては近いと感じてしまいますね。
それに、どちらとも縁起のいいことなので
両方もあり得るかもしれませんね。
鏡餅の正しい飾り方とは?お正月が過ぎたら食べても良いの?
鏡餅を飾る時はどのご家庭でも、
丸いお餅を2つ重ねていますよね。
実はお餅の形には「円満」という意味があり、
2つ重ねることで「かさねがさね」
という意味があるんです。
この二つを合わせると
「円満に年を重ねる」
という願いがあります。
では、鏡餅の飾り方について
お話ししていきたいと思います。
飾り方は、
その時代や地域によって異なりますが、
基本の飾り方を紹介しておきます。
基本の飾り方
1.三方の上に四方紅を端に垂れるように敷く。
2.裏白の葉っぱの白い方を前に向けて載せる。
3.お餅を2つ重ねて置く。
4.お餅の上に御幣を乗せて、橙を飾る。
鏡餅に飾るのに使っている物には、
それぞれ意味がありますので、
そちらも紹介しておきます。
■橙…代々家が栄えるようにという意味
(今では、橙の代わりにみかんを使う方も多いですよね。)
■御幣…赤色は魔除け。
白色は四方に手を広げて繁栄するようにという意味
■四方紅…四方を紅で囲むことで、天地四方を拝し、
災を払って1年の繁栄祈願をすると言われています
■裏白…左右対称になっていることから夫婦円満。
古い葉が落ちずに新しい葉が出てくることから、
家族の繁栄。また、長寿を願うという意味
鏡餅を食べるタイミングって、
どうしてますか?
鏡餅は、1月7日までは下げたり、食べたりしないで
飾っておくのが一般的なマナーです。
そして食べるのは
「鏡開き」の日に皆で分けて、
美味しく頂きます。
ちなみに鏡開きは一般的には
1月11日、地域によっては1月15日になります。
まとめ
鏡餅は歳神様の依代とされていて、
由来にはいくつかの説があることも分かりました。
地域によっても異なりますが、
鏡餅の正しい飾り方や食べる時期もしっかり意味があるので、
これからは一つ一つに想いを込めて飾るようにすると
良いですね。
私も鏡餅の意味が分かったので、
毎年の習慣としてではなく歳神様を迎える習慣として
想いを込めながら飾りたいと思います。
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