部下がうつ病かもしれない?!やってはいけない3つの対応?!

健康

56歳のサラリーマン。

 

一部上場企業の中間管理職です。

 

先日、部下A君が「うつ病になった」

と相談にきた。

 

このご時世、わが社でもうつ病になり

退職してゆく者は少なくはない。

 

だが、直属の部下というのは初めてで、

正直言って困惑している

 

即答できず、「少しだけ時間をくれないか?」

とA君を帰しました。

 

テレビ、新聞、本屋でも、

うつ病の情報は見聞きする。

 

でもどこか他人事だと思っていた。

 

今回は、割と付き合いの長い部下ということもあり、

無視できなくなった

 

そう言えば、少し元気がないなと思ったのは

3月ほど前か?

 

妻が「ツレがうつになりまして」という

邦画があるから観てみたら?

 

というので観ることにした。

 

 

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「ほそかわ てんてん」という日本の漫画家の

エッセイで、ご主人のうつ病の闘病記だそうだ。

 

映画は堺雅人さんと宮崎あおいさんがご夫婦役で

登場する。

 

激務とストレスによる心因性うつ病(心の風邪)で

半年から1年半かかると診断されたツレ(夫)が、

ある朝、死にたいと妻に告げる。

 

妻はご近所の骨董屋さんに、

その器が割れなかったことに価値があるといわれ、

ツレに「会社を辞めないなら離婚する」

と懇願する。

 

ツレは病院で、うつ病は病気だから薬で元気に

なるが、揺れがあるから

と注意され、認知療法として日記をつけはじめる。

 

妻はこれは宇宙風邪だと思ってガンバらないぞ!

と誓う。

 

「焦らず」「特別扱いをしない」

「できることとできないことを見分けよう」

と思う。

 

そして、なんとか会社を退職するが、

いきなり症状は悪化した。

 

会社を辞めたらすぐよくなるもの、

と夫婦とも思い込んでいたので困惑。

 

1日中布団から出られない。

意識が朦朧としていて、まるで高熱が出ている

ときのような感じ。

 

1ヵ月ぐらいしてようやく起き上がれるように

なってからは、むやみに落ち込むようになった

 

もともと愚痴を言う人ではなかったのに、

くだらないことでグチグチと―。

 

妻はふだんとは正反対の人間になっている彼を見て、

人ってこんなにも変わるのかとむしろ感心した。

 

母親から「励ましちゃいけないそうよ」と

言われていたので「頑張れ」とは言わないように

していたという。

 

 

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以下は、ツレご本人のインタビューです。

家にいると腐るからと妻は時々近所へ出掛けた。

 

すごく太っ腹な態度でおおらかに

見守ってくれました。

 

早くよくなれとか、仕事に就いてくれなどとは

一切言わない。

 

彼女は働いているので僕が家事受持ちなのですが、

「やってくれれば嬉しいけど、できなくても別にいいよ」

という態度。

極端な話、一生治らなければそれでもいい

私は私で病気とは関係なく生活頑張るから――と。

 

それは彼女のその時の気遣いだったのかもしれないけれど、

パートナーにさほど迷惑をかけていない?

と思えたことは大きかったですね。

 

以前は「うつはつらいから、絶対かからないように

病気になる前に気づいて欲しい。」と主張していました。

 

でも今考えると、病気にならないように

仕事量をコントロールしながら働いていたら、

いま育児する自分はいなかっただろうし。

 

そもそも子どもは授からなかったかもしれないです。

 

病気は、自分とは別の力「大いなる力」によって

もたらされるもの。

 

僕は病気によって、何か新しい可能性を引っ張り

出されたように思うので、

その意味ではうつは恩人です。

 

今、うつ病休職者はとても増えているそうです。

 

そのことを嘆く声は多いですが、

僕の考え方は少し違う。

 

病気だから休んだり、仕事量を減らしたりする

チャンスがあることを、

ぜひ前向きにとらえてほしい

 

無理せずに少し休めば、空回りしている人生もまた

動き出すかもしれない。

 

うつ病で休む人が多い社会は、うつ病すら認められない

社会よりずっといい。

 

だから、焦らずに休んでください。

 

誰しも「自分が頑張らないと会社に迷惑」

と思いがちですが、現実はそんなことないですから。

 

 

 

奥様のインタビュー

 

私、以前はすごいマイナス思考で、

何でも悪い方向にもの事を考えて、

そのせいかよく体調を崩していた。

 

だけど彼がうつになってからは、

一緒に暗くなってちゃいけないと、

無理やり前向きになるように自分を仕向けていました。

 

おかげで、体調を崩すことがなくなりましたし、

何より生きるのがとても楽になった。

 

そこがよかったです

 

奥さんとご主人の性格が反転してしまったみたいです。

 

さて、ほとんど映画の解説みたいになってしまいましたが、

うつ病の知識がほとんどなかったので、

この映画はとても素直な気持ちで拝見した。

 

医者の本や、心理学者の本を読む方法もあったが、

エッセイと言う形でうつ病を知る事ができたことは

良かったと思う。

 

明日、職場で大切な部下A君に、

休職をまず薦めたいと思っている

 

社会保険制度の傷病手当金を利用し、

休職中も給料の3分の2を受け取りながら、

最長で1年半まで治療ができる。

 

この制度で休養に専念し、また復帰するという

選択肢もあるのだからと伝えたい。

 

 

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うつ病には、してはいけない3か条があるそうです。

◆叱咤激励する

(頑張れよ、気持ちの問題だろ、など)

 

◆否定する

(最近たるんでない?まだその仕事やってたの?など)

 

◆分かったフリ

(知識もないのに、その気持ち分かるよ。

と適当なあいづち など)

 

病気ですので、個人差がきっとあると思います。

上記にとらわれず、柔軟でおおらかな対応が

求められるのかもしれません

 

A君がこわれてしまう前に、

私に相談してくれたことに感謝したい。

 

また、ゆったりした気持ちで見守り続けようと思った。

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