頭痛や嘔吐といえば、風邪や発熱に伴うもの。
と言う認識でしたが…
最近の子供達は、そうでない頭痛や嘔吐が
増えているようです。
学校の保健室にも、風邪、発熱以外の頭痛などで、
訪れる子供達が日々やってきます。
各言う私の小学生の子供も学校の友達関係で悩んだ時、
日曜日の晩は、「明日は学校に行きたくない」と言っており、
月曜の朝には、「頭が痛い」と訴えてきました。
幸い、問題は早急に解決し、
頭が痛いと訴えたのも、その一日だけでしたが、
そんな頭痛や嘔吐を軽く考えてしまわないように、
子供の頭痛や嘔吐を知りましょう。
急な子供の頭痛や嘔吐。考えられる原因や病気とは？
病気による頭痛や嘔吐は
熱を伴いウイルス性の物が多くみられます。
ロタウィルス腸炎
嘔吐や白っぽく、酸っぱい臭いの下痢などが特徴。
インフルエンザ
寒気を伴う筋肉痛や、鼻水咳など。
溶連菌感染症
喉の痛み、小さな発疹が体に出る。腹痛など。
風邪症候群
鼻水咳喉の痛みなど。
虫垂炎
右下腹部にはっきりした痛み。
頭の打撲
嘔吐以外に、痙攣や意識障害など。
以上のような症状がある場合は
病院で診てもらいましょう。
また、頭の打撲による嘔吐は、上記の症状などを伴う場合は、
髄膜炎や脳炎の可能性があるので
一刻も早く病院を受診しましょう。
病気による頭痛や嘔吐であれば、
治療をおこなえば治まります。
しかし、原因がはっきりしない頭痛や嘔吐もあります。
片頭痛
子供にも大人のように、片頭痛は、存在します。
しかし、大人と全く一緒ではありません。
特徴としては、
・さっきまで普通だったのにいきなり始まり、1、2時間で治まる事が多い。
・嘔吐や腹痛にも出やすい。
・におい、光や音に敏感になる。
・ずきずきというよりは、締め付けられるような痛み。
などがあります。
また、遺伝的要素もあり、血縁者（特にお母さん）に、
片頭痛がある場合、子供もなりやすいようです。
子供の片頭痛には、以上のような特徴がありますが、
「数時間で痛みが治まるや、自分で上手く説明出来ない。」
などの状況からなかなか理解されにくく、
軽くとらえられるケースが多いことも現実です。
緊張型頭痛
無理な姿勢や過度な緊張、ストレスで、起こると言われています。
・頭全体が締め付けられるような痛み
・同じような痛みが毎日起こる
・首や肩などにも痛みがある
緊張型頭痛は、筋肉が緊張する事から、痛みが起きます。
自家中毒
もしくは、周期性嘔吐症ともいいます。
理由の分からない胸のムカつきや食欲不振などにより、
突然嘔吐します。
痩せ型の男の子に多いとされ、
子供にとって緊張感の高い行事などある時に起こりやすく、
緊張やストレスからの自律神経の乱れが原因とされています。
中学生ぐらいになると治まるケースが多いようです。
頭痛や嘔吐を和らげる方法、予防法とは？
まずは、しっかり子供の様子を確認して、
症状を聞いてあげて下さい。
子供の表現力では、しっかり言えない場合も
多々あると思います。
そんな時、大人が聞き出す力を持っていないと、
病気を見落としてしまうかもしれません。
同じ頭痛や嘔吐でも、片頭痛や緊張型頭痛、自家中毒などは、
病院でその時は楽になったとしても、
根本（ストレスなど）を変えていかないと、
繰り返してしまうかもしれません。
生活環境や、子供の心の様子など、
一度見直してあげて下さい。
・長時間変な姿勢でゲームをしている。
猫背など姿勢の悪さからも頭痛は起こります。
長時間のゲームやテレビの生活を変え、
姿勢を正しましょう。
・食生活に偏りがある
栄養バランスを整え規則正しい生活を心がける。
・ストレスを溜めている
学校生活に不安や不満がないか。
友人関係が上手くいっているか。
テストや、受験など、プレッシャーがきつくないか。
など、子供達は大人に比べ、
上手にストレスを発散する事が出来ません。
そんな時は些細な事ととらえずに、
コミュニケーションをとり、
子供の声に寄り添ってあげて下さい。
大人も子供も
頭痛や嘔吐の辛さは同じです。
親として、子供が苦しんでいる姿を見ると、
「変わってあげたい。」
「何も出来ない。」
と言う思い、はがゆさに親も苦しみます。
しかし、「何も出来ない。」と思う前に、
「何が出来るか！」
と気持ちを切り替え、
子供と接してあげて下さい。
一日でも早く、改善されるように願っております。
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