お店で新米入荷の文字を見ると
お米の旬が来たという気がしますね。
食品は鮮度が味に影響するため、
お米も新米がおいしいです。
しかし、よく問題になっている食品偽装問題。
期限が切れていたり、
内容を偽っていたりするのではと
不安になります。
新米と言いつつ
実は新米ではないのでは?と疑いだすと、
そもそもいったい、いつからいつまでが新米なの?という
疑問が発生してきます。
そこで本当に新しいお米を手に入れるためには、
正しい新米を知る必要が
あると気付きました。
早速、調べた結果を紹介します。
新米はいつからいつまで?お米が採れる時期や一年間の保管や流通とは?
新米とは、
いったいどのようなお米かと言いますと
収穫年の年末までに
精白・包装された精米のことです。
これはJAS法(農林物資の規格化等に関する法律)の
「玄米及び精米品質表示基準」で定義されています。
同じ時に収穫したお米でも
年末に精米にすれば、「新米」で、
年明けに精米すれば普通の米。
収穫からどの期間という区切りではなく、
精米した時期が分かれ目に。
通常、お米の収穫期は9月から10月なため、
その頃から「新米」が出始めますが、
沖縄は温暖な気候から
お米を1年に2回作ることができ、
一度目の収穫期が6月頃です。
日本一早い新米は
沖縄のお米で、7月頃には販売されています。
また新米の時期を過ぎたお米は
どんどん古くなって
味が落ちていくのかというと、
そういうことはなく、
低温倉庫で温度と湿度を厳重に管理することで
お米に含まれる水分量が減りすぎないように保管されています。
温度15℃、湿度が60~80%くらいが
お米にとって過ごしやすいのだそうです。
このようなお米が
どのように私たちの手元に届くかと言いますと、
生産者である農家から、
地元のJA(農協)へと出荷。
米価格センターを通じた入札で
価格が決められ、卸売業者へと販売。
そして卸売業者から、
スーパーやお米屋さんに販売されるという
流通経路が一般的です。
新鮮で美味しい新米を購入するための流通経路とは?
一番確実に
新米を手に入れる方法は、
農家からお米を直接購入することですが、
これは農家に知り合いでもいないと、
そういうわけにはいかないですよね。
ところが2004年に行われた食糧法の大幅改正により
お米の卸売業者・小売業者になるための条件が緩和され、
JAを通さずに小売業者や農家が、
直接お米を販売することもできるようになりました。
そのおかげで、インターネットで
生産者から直接、お米を買うことができるのです。
直接販売だと
店頭に並ぶまでの時間ロスも少なく、
より新鮮な新米を手に入れることができます。
お米も産地直送の時代です。
最近は薬局やホームセンターなど、
いろんなお店でお米を売っているなと
感じていましたが、
そこには食糧法の改正という背景があったのですね。
まとめ
新米は収穫からの経過時間ではなく、
いつ精米したかで決まる。
これは意外な定義でしたが、
精米した時という明確な基準で判断されるため、
生産者によるバラツキがなく、
店頭で新米と書かれたお米を
安心して買うことが
できるということがわかりました。
これで素直に新米の文字を喜べます。
インターネットでは、いろんなお米を買うことができるため、
店頭では見かけたことのないお米を、
食べる楽しみも出てきました。
夏に沖縄の日本一早い新米を、
味わうこともできそうですね。
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